2月に入ると、
空気が少し変わった。
年明けまでは「行事」が中心だった。
でもこの月から、勝負が混じり始める。
節分イベントは「楽しいはず」だった
節分イベント。
子どもたちにとっては、ただの楽しい行事だ。
- お菓子を配って
- 鬼役が出てきて
- 笑って終わる
本来なら、それでいい。
でも運営側から見ると、話はまったく違う。
会場変更、調整、確認、確認、また確認
当初予定していた会場が使えなくなった。
急きょ、変更。
すると次に出てくるのが、
- 監督への確認
- 首脳陣への相談
- 保護者への連絡
- 当日の動線変更
「勝手に決めるわけにはいかない」
この一言が、
判断を何倍にも重くする。
“楽しいイベント”の裏側
イベント当日。
正直、バタバタだった。
- 思ったより人が多い
- 準備が間に合わない
- 細かい調整が次々に出てくる
それでも、
子どもたちは楽しそうだった。
笑顔の写真も撮れた。
終わったあと、
「やってよかったですね」と言われた。
その言葉に、少しだけ救われた。
そして、初めての公式戦
間髪入れずに、今季初の公式戦。
イベントと違って、
こちらは結果がすべての世界だ。
結果は――
ボロボロだった。
負けた試合より、しんどかったもの
負けたこと自体より、
しんどかったのは別のところだった。
- 準備
- 人の調整
- 当日の段取り
- 試合後の空気
イベント運営の疲れが抜けないまま、
公式戦の緊張感に突っ込んだ。
心と体が、同時に削られていく感覚。
「両立」は簡単じゃない
この月ではっきり分かった。
- イベント運営
- チームの勝敗
- 子どもたちのケア
- 保護者との関係
どれか一つに集中できるなら、まだ楽だ。
でも現実は、
全部を同時に求められる。
まだ、限界ではない。でも…
この時点では、
「もう無理だ」とは思っていなかった。
ただ――
確実に余裕は減っていた。
これ、
どこまで続くんだろう。
そんな考えが、
頭の片隅に残り始めていた。
次回予告(第5話)
3月。
地域主催大会。
審判、本部、グラウンド当番。
そして当日、
やれる大人が“自分一人”だった日。
ここで一度、心が折れかける。



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