6月は、
ひと言で言えば――うまくいかない月だった。
派手な出来事はない。
でも、心に引っかかることだけが、静かに積み重なっていった。
娘の女子選抜予選
女子選抜予選。
娘は、5年生。
この大会では、基本的に6年生が中心になる。
頭ではわかっていた。
「試合に出られない可能性が高い」ということも。
それでも――
同じ5年生で、
試合に出ている子がいた。
比べてしまう気持ち
- どうして、あの子は出られて
- どうして、うちは出られないのか
口には出さない。
出せない。
でも、
娘の表情を見て、すべて伝わった。
悔しい。
ただ、それだけだった。
「出られなかった」という経験
試合に出られなかったことは、
記録には残らない。
スコアにも残らない。
結果にもならない。
でも、
本人の中には、確実に残る。
その悔しさを、
どう消化するのか。
それを見守るのが、
親の役目なんだと、
このとき強く思った。
Tボール大会、トラブル続出
月の後半。
Tボール大会。
子どもたちにとっては、
「楽しいイベント」のはずだった。
……はずだった。
- 進行トラブル
- 段取りのズレ
- 試合が始まらない
- 1時間近い遅延
完全に、
試合にならなかった。
謝る立場としての現実
待たせてしまったチーム。
困惑する保護者。
落ち着かない子どもたち。
父母会長として、
何度も頭を下げた。
「すみません」
「こちらの不手際です」
楽しいはずの大会が、
どんどん苦い記憶に変わっていく。
それでも、子どもは前を向く
不思議なことに。
一番切り替えが早かったのは、
子どもたちだった。
- 走り回る
- 笑う
- もう次のことを考えている
大人のほうが、
引きずっていた。
地域の草刈り
さらに追い打ちをかけるように、
地域の草刈り。
真夏に近い暑さ。
汗だく。
疲労感。
正直、
「もう勘弁してくれ」と思った。
何も残らない月?
6月を振り返ると、
- 勝利はない
- 成功したイベントもない
- 評価される成果もない
何も残っていないように見える。
でも、
本当にそうだろうか。
親として残ったもの
- 悔しさを知った娘
- トラブルに向き合った経験
- 謝る立場を引き受けた覚悟
派手じゃない。
誇れる成果でもない。
でも、
逃げなかった時間は、確かにあった。
静かに積み上がるもの
少年野球は、
楽しいことだけじゃない。
むしろ、
めんどくさいことのほうが多い。
でも、
こういう月があるからこそ、
次に進める。
次回予告(第10話)
7月。
グラウンド整備と草刈り。
3人で始めたチームに、
8人のお父さんが集まった日。
初勝利、
かき氷パーティー。
少しずつ、“チーム”になっていく夏が始まります。



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