7月に入って、
少しだけ――本当に少しだけ、
空気が変わり始めた。
グラウンド整備と草刈り
大会で使うグラウンド。
草は伸び放題。
整備は追いついていない。
正直、
6月の疲れがまだ残っていた。
集まった「8人のお父さん」
その日、
グラウンドに集まったのは――
8人のお父さん。
最初は、3人だった。
- 3人で草を刈り
- 3人で整備し
- 3人で回していたチーム
それが、
いつの間にか8人になっていた。
「巻き込めた」という実感
誰かに命令したわけじゃない。
無理やりお願いしたわけでもない。
ただ、
- 続けてきた
- 投げ出さなかった
- 逃げなかった
それだけだった。
気づいたら、
人が集まっていた。
このとき、
初めて思った。
**「あ、チームになってきたな」**と。
スーパージュニアの試合
別日。
スーパージュニアの試合。
息子は、
先頭打者。
粘った末のセンター前
カウントが追い込まれる。
簡単に終わりそうな雰囲気。
でも、
粘った。
ファウル。
ファウル。
ファウル。
そして――
きれいなセンター前ヒット。
派手じゃない。
ホームランでもない。
でも、
価値のある一本だった。
娘のピッチング
娘も、
マウンドに立った。
フォームはまだ不安定。
球速も速くない。
それでも、
- ストライクを取る
- 逃げない
- 崩れない
成長が、
はっきりと見えた。
結果は、負け
試合結果は――負け。
でも、
誰も下を向いていなかった。
それが、
今までと決定的に違った。
練習試合、初勝利
さらに別の日。
練習試合。
今期初勝利。
しかも――
逆転サヨナラ勝ち。
ベンチが沸いた。
保護者も沸いた。
「勝てた」という事実より、
「勝ち切れた」ことが大きかった。
かき氷パーティー
そして、
かき氷パーティー。
- かき氷機
- 氷
- シロップ
みんなが持ち寄ってくれた。
大変だった。
段取りも多かった。
それでも――
子どもたちの笑顔で、
すべて報われた。
現実は甘くない
ただし。
公式戦では、
ボコボコにやられた。
時間切れ。
2回までしかできなかった試合。
現実は、
まだ厳しかった。
それでも、確かに進んでいる
勝ったり、
負けたり。
笑ったり、
落ち込んだり。
でも――
- 人が集まった
- 初勝利が生まれた
- 子どもが成長している
それは、
紛れもない事実だった。
「報われる」という感覚
この7月。
初めて、
少しだけ思えた。
「やってきたことは、無駄じゃなかった」
次回予告(第11話)
8月。
お盆休みで、少し野球から離れる。
……はずだった。
遠征、
そして大敗。
少年野球の現実は、
簡単には甘くならない。



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