フルスイングファンの歩き方

― 少年野球で迷ったときの入口 ―

歩き方を見る

【第12話】県大会使役という、誰にも見えない仕事

少年野球のめんどくさい話

9月。
公式戦が続く中で、
もう一つ、重くのしかかっていたものがあった。

県大会の使役。


自分の子どもは出ていない

まず、
はっきりさせておく。

この大会に、
自分の子どもは出ていない。

  • 出場もしない
  • 応援する立場でもない
  • 勝ち負けに感情移入できるわけでもない

それでも、
行かなければならない。


人が集まらない現実

朝。
集合時間。

……人が、少ない。

  • 仕事がある
  • 家庭の事情
  • すでに別の用事

理由は、どれも正しい。

でも、
現場は回さなければならない。


「誰かがやる」ではなく「自分がやる」

結局、
動くのはいつもの人。

  • グラウンド整備
  • 受付
  • 本部補助
  • 審判まわりの対応

気づけば、
ずっと立ちっぱなし。


炎天下の一日

9月とはいえ、
まだ暑い。

  • 水を飲む
  • 汗をかく
  • また動く

試合は次々に進む。

自分の役割は、
終わらない。


「ありがとう」は、ほとんどない

この日、
感謝される場面はほとんどなかった。

それも、そのはず。

大会は、
「当たり前に進んでいる」ように見えるから。


誰の記憶にも残らない仕事

  • スコアに名前は残らない
  • 結果表にも載らない
  • 写真にも写らない

でも、
誰かがやらなければ、
大会は成立しない。


正直、しんどい

この日は、
素直に思った。

「なんで、ここまでやってるんだろう。」

  • 子どもの試合でもない
  • 楽しいわけでもない
  • 評価されるわけでもない

それでも、
帰らなかった。


同じ立場の人との会話

そんな中、
他チームの会長さんと話す機会があった。

  • 大変ですよね
  • 人、集まりませんよね
  • でも、やるしかないですよね

短い会話。

でも、
救われた。


「わかってくれる人」は、いる

すべての苦労が
報われるわけじゃない。

でも、
同じ立場の人には、伝わる。

それだけで、
少しだけ気持ちが軽くなった。


それでも、日程は続く

このあと――

  • 公式戦が2つ
  • 遠征
  • グラウンドづくり
  • 本部
  • 審判

9月は、
まだ終わらない。


次回予告(第13話)

勝たせてあげたかった。
本当に、そう思った。

6年生最後の公式戦。
そして翌日、新チームで感じた希望。

続きを読む(第13話)

よくある質問Q&A(親の悩み)

コメント

タイトルとURLをコピーしました