少年野球をやっていると、
多くの親が一度はこう思います。
- どうしたら、もっとやる気を出してくれるんだろう
- 家でも自主練した方がいいんじゃないか
- このままで、周りに置いていかれないだろうか
私も、まったく同じでした。
だからこそ、
**「子どものやる気を引き出そう」**と、必死になりました。
今振り返ると――
それが、自主練が壊れ始めたきっかけでした。
なぜ、子どもは自主練をしなくなるのか
当時の私は、こう考えていました。
- やる気が足りないからやらない
- 刺激があれば、きっと変わる
- 周りが頑張っていると分かれば、火がつく
だから、
- 他の子の頑張りを伝える
- チームで同じ自主練を共有する
- できた・できないを確認する
いわゆる
**「やる気を引き出すための工夫」**を、片っ端からやりました。
でも、結果は逆でした。
- 家での自主練が減る
- 声をかけるほど、反応が鈍くなる
- 「あとでやる」が増える
当時は理由が分かりませんでした。
自主練が壊れていく家庭に共通していたこと
今なら、はっきり分かります。
自主練が続かなくなった原因は、
やる気の有無ではありません。
それは、
👉 自主練が「評価の時間」になっていたこと
でした。
- できたかどうかを見られる
- 比べられる
- 頑張りを確認される
親にとっては応援のつもりでも、
子どもにとっては、
「できない自分を見せる時間」
になってしまっていたのです。
「やる気を引き出す」は、家庭では危険だった
ここで、正直に言います。
家庭での自主練において、
やる気を引き出そうとする行為は、かなり危険です。
なぜなら、
- やる気はコントロールできない
- 比較は一時的な燃料にしかならない
- 外からの刺激は、必ず疲弊を生む
続くのは、
「やる気が高い子」ではありません。
安心して、失敗できた子です。
チームでの自主練共有が、うまくいったように見えた理由
正直に言うと、
一時的にうまくいった場面もありました。
- 他の子が上達する
- それを見て刺激を受ける
- 「自分もやらなきゃ」と動き出す
でも、これは――
狙って起こすものではありません。
結果として起きただけで、
再現性はなく、長続きもしませんでした。
むしろ、
- 比較に疲れる子
- 自信を失う子
- 静かに離れていく子
も確実に出てきます。
自主練が続き始めた「転換点」
我が家で変化が起きたのは、
やる気を引き出そうとするのをやめた時でした。
- 「やりなさい」を言わない
- 比較しない
- できたかどうかを追わない
代わりにやったのは、たったひとつ。
👉 「やった事実」だけを残すこと
やる気の代わりに必要だったのは「仕組み」
自主練が続くようになった理由は、
気合でも、根性でもありません。
仕組みがあったからです。
フルスイングファンでは、
続けるための仕組みを2つに分けています。
① 振り返って続ける「野球ノート」
- 上手くなったかを書かない
- 反省文にしない
- 「やった」「感じた」を残す
② 行動を見える化する「チャレンジ型」
- 回数を競わない
- マスを埋める
- 達成感を残す
やる気は、
後からついてきた副産物でした。
親の役割は「引き出す人」ではない
家庭での自主練において、
親の正解ポジションははっきりしています。
❌ 教える人
❌ 管理する人
❌ 評価する人
ではありません。
👉 整える人です。
- 場所を用意する
- 時間を邪魔しない
- 比べない
- 終わりを決める
これだけで、十分です。
まとめ|やる気は追わない方が、続く
自主練が続かなかった頃の私は、
- やる気を引き出そうとし
- 正解を与え
- 比較で動かそうとしていました
今なら分かります。
それは、
一番続かないやり方でした。
自主練が続いた理由は、ただひとつ。
👉 子どもが安心できる場所に戻ったから
やる気は、
追いかけるものではありません。
整った環境の中で、
静かに育つものです。



コメント