フルスイングファンの歩き方

― 少年野球で迷ったときの入口 ―

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【第9話】悔しさとトラブルに向き合った月

少年野球のめんどくさい話

6月は、
ひと言で言えば――うまくいかない月だった。

派手な出来事はない。
でも、心に引っかかることだけが、静かに積み重なっていった。


娘の女子選抜予選

女子選抜予選。

娘は、5年生。
この大会では、基本的に6年生が中心になる。

頭ではわかっていた。
「試合に出られない可能性が高い」ということも。

それでも――

同じ5年生で、
試合に出ている子がいた。


比べてしまう気持ち

  • どうして、あの子は出られて
  • どうして、うちは出られないのか

口には出さない。
出せない。

でも、
娘の表情を見て、すべて伝わった。

悔しい。
ただ、それだけだった。


「出られなかった」という経験

試合に出られなかったことは、
記録には残らない。

スコアにも残らない。
結果にもならない。

でも、
本人の中には、確実に残る。

その悔しさを、
どう消化するのか。

それを見守るのが、
親の役目なんだと、
このとき強く思った。


Tボール大会、トラブル続出

月の後半。
Tボール大会。

子どもたちにとっては、
「楽しいイベント」のはずだった。

……はずだった。

  • 進行トラブル
  • 段取りのズレ
  • 試合が始まらない
  • 1時間近い遅延

完全に、
試合にならなかった。


謝る立場としての現実

待たせてしまったチーム。
困惑する保護者。
落ち着かない子どもたち。

父母会長として、
何度も頭を下げた。

「すみません」
「こちらの不手際です」

楽しいはずの大会が、
どんどん苦い記憶に変わっていく。


それでも、子どもは前を向く

不思議なことに。

一番切り替えが早かったのは、
子どもたちだった。

  • 走り回る
  • 笑う
  • もう次のことを考えている

大人のほうが、
引きずっていた。


地域の草刈り

さらに追い打ちをかけるように、
地域の草刈り。

真夏に近い暑さ。
汗だく。
疲労感。

正直、
「もう勘弁してくれ」と思った。


何も残らない月?

6月を振り返ると、

  • 勝利はない
  • 成功したイベントもない
  • 評価される成果もない

何も残っていないように見える。

でも、
本当にそうだろうか。


親として残ったもの

  • 悔しさを知った娘
  • トラブルに向き合った経験
  • 謝る立場を引き受けた覚悟

派手じゃない。
誇れる成果でもない。

でも、
逃げなかった時間は、確かにあった。


静かに積み上がるもの

少年野球は、
楽しいことだけじゃない。

むしろ、
めんどくさいことのほうが多い。

でも、
こういう月があるからこそ、
次に進める。


次回予告(第10話)

7月。
グラウンド整備と草刈り。

3人で始めたチームに、
8人のお父さんが集まった日。

初勝利、
かき氷パーティー。

少しずつ、“チーム”になっていく夏が始まります。

続きを読む(第10話)

よくある質問Q&A(親の悩み)

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