正直に言うと、めんどくさかった
この1年を、
ひと言で表すなら――
めんどくさかった。
- 連絡は多い
- 仕事は終わらない
- 気を遣う
- 誰にも感謝されない
- 失敗すれば責められるかも
正直、
「もうやりたくない」と思った日も、
一度や二度じゃない。
しんどかったし、逃げたくもなった
父母会長という役割は、
表に出ない。
試合で勝っても、
負けても、
評価されるのは子どもと監督。
その裏で、
- グラウンドを整え
- 審判を手配し
- 本部を回し
- イベントを段取りし
誰かが必ず、やらなきゃいけないことを
誰にも見えないところでやり続ける。
家庭も、壊れかけた
忙しさは、
そのまま家庭に持ち込まれた。
- 会話は減り
- イライラは増え
- 子どもに向かう言葉も荒れた
「野球なんかやめてしまえ」
あの言葉は、
今でも胸に残っている。
それでも、忘れられない光景がある
あのジュニアの公式戦。
前日に泣いた息子。
張りつめた空気。
こわばった体。
それでも――
打った瞬間に、
すべてがつながった。
結果じゃなかった
- ツーベースヒット
- ヘッドスライディング
- 1点をもぎ取ったあの姿
あれは、
「上手くなった証明」じゃない。
全身で、好きなことを表現した瞬間だった。
親として、心を打たれた
優しい父親じゃない。
甘いコーチでもない。
それでも。
あの瞬間、
心の底から思った。
この子が野球を好きでいるなら
この子が終わるその日まで
俺の時間を、全部使ってもいい
気づけば、仲間がいた
振り返ると、
- 草刈りを一緒にしたお父さん
- 審判を助けてくれたOB
- 愚痴を言い合えた会長仲間
- 子どもたちの笑顔
「一人で背負っている」と思っていたのは、
自分だけだったのかもしれない。
めんどくさい、の正体
めんどくさいと思っていたものの正体は、
- 責任
- 想い
- 誰かのために動くこと
そして何より、
子どもの人生の一部に関わる重さだった。
だからこそ、価値があった
楽だったら、
ここまで心は動かなかった。
しんどかったからこそ、
忘れられない。
少年野球のめんどくさいの先にあったもの
それは――
- 勝利でも
- 結果でも
- 評価でもない
子どもが、自分の「好き」を信じて走る姿
それを、全力で支える大人になれたという実感
だった。
もし、今あなたが迷っているなら
- 父母会長を引き受けるか迷っている人
- もう辞めたいと思っている人
- 少年野球に疲れてしまった人
声を大にして言いたい。
「しんどい。でも、無駄じゃない」
すべてが報われるわけじゃない。
感謝されないことも多い。
それでも。
確実に、誰かの人生に残る。
最後に
この物語は、
特別な誰かの話じゃない。
どこにでもいる
少年野球の父親の、1年間の記録だ。
でも、
その1年は、
確かに“宝物”だった。
少年野球のめんどくさいの先にあったもの



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