高学年になると、
少年野球の空気は少しずつ変わります。
- 試合の勝敗が重くなる
- レギュラー争いが見えてくる
- 周りとの差が気になる
- 本人も結果を求め始める
低学年や中学年のときとは違って、
「楽しくやれればそれでいい」だけでは終わりにくくなる時期です。
親としても、
- そろそろ本気でやらせた方がいいのか
- 自主練をもっと増やすべきか
- このままで勝負できるのか
- 他の子に追いつくには何が必要か
と考えることが増えてきます。
その結果、高学年の自主練は
とにかく量を増やす方向に行きやすいです。
でもフルスイングファンでは、
高学年ほど大事なのは量ではなく、
何のためにやるか
だと考えています。
このページでは、
高学年の自主練で何を意識して、
何を増やしすぎない方がいいのかを整理していきます。
高学年は「頑張る量」が増えやすい時期です
高学年になると、
本人の中にも親の中にも、少しずつ焦りが出てきます。
- もっと打てるようになりたい
- レギュラーを取りたい
- 試合で結果を出したい
- 中学でも野球を続けたい
- 周りに負けたくない
こういう気持ちがはっきりしてくる時期です。
だから自主練も、
- もっと振る
- もっと投げる
- もっと走る
- 毎日やる
- とにかく増やす
という方向に行きやすくなります。
もちろん、高学年では
ある程度の継続や反復は必要です。
でもここで怖いのは、
頑張っているのに中身が散らかることです。
- 課題が多すぎる
- あれもこれもやっている
- 疲れているのに止まれない
- 結果が出ないとさらに増やす
こうなると、
頑張っているのに苦しくなりやすいです。
高学年は、
「たくさんやる時期」というより、
必要なことを選ぶ時期です。
高学年ほど「何のためにやるか」が大事になります
低学年や中学年では、
まずは野球とつながり続けることや、
少しずつ考えてやることが大事でした。
高学年になると、そこに加えて必要なのが
目的を持つことです。
たとえば同じ素振りでも、
- スイングを強くしたいのか
- タイミングを整えたいのか
- 振り切る感覚を残したいのか
- 毎日のルーティンとしてやるのか
で意味が変わります。
キャッチボールも同じです。
- 肩を作るためなのか
- 送球の質を上げたいのか
- 捕ってから投げる流れを整えたいのか
ここが曖昧なまま
「とりあえずやる」になると、
高学年では散らかりやすいです。
高学年の自主練で大事なのは、
メニューを増やすことではなく、
- 何を伸ばしたいか
- 何を整えたいか
- 何を今はやらないか
を決めることです。
高学年は「全部やる時期」ではなく「絞る時期」です
ここはかなり大事です。
高学年になると、
できることも増えてきます。
- バッティングもやりたい
- 守備もやりたい
- 投球もやりたい
- 走塁も気になる
- 体づくりも必要そう
- ノートも動画も使いたい
気づくと、やることが増えます。
でも、高学年で全部を全部やろうとすると、
だいたい苦しくなります。
なぜなら、
- 学校もある
- チーム練習もある
- 試合もある
- 体の疲れもたまりやすい
- 気持ちの波もある
からです。
だから高学年では、
全部を伸ばそうとするより、
今の課題に絞る方がうまくいきやすいです。
たとえば、
- 今はバッティングを優先する
- 守備は基本確認だけにする
- 肩肘の負担があるなら投げる量を絞る
- 試合が続く時期はケアを優先する
こういう整理です。
高学年になるほど、
「何をやるか」と同じくらい
何をやらないかが大事になります。
高学年では「量」より「再現性」を見たいです
高学年になると、
頑張っている量に目が向きやすいです。
- 何球投げたか
- 何回振ったか
- 何分やったか
- 毎日続けているか
もちろん、それも大事です。
でも高学年で本当に見たいのは、
量だけではありません。
見たいのは、
- 同じ形でできるか
- 試合でも出せるか
- 疲れても崩れにくいか
- 何日か続いても雑にならないか
という再現性です。
たとえば、
- 100回振っても毎回バラバラ
- たくさん投げても後半は崩れている
- 今日はいいけど次の日は全部消える
これでは、量が多くても苦しくなりやすいです。
高学年では、
「たくさんやった」より
同じようにできるものが増えているか
を見た方が、成長が整理しやすくなります。
高学年は「投げすぎ」「振りすぎ」を止めることも自主練です
高学年になると、
本人も本気になってきます。
だからこそ、
やりすぎることがあります。
- ピッチャーなのに家でも投げすぎる
- 試合があるのに毎日振りすぎる
- 疲れていても止まれない
- 不安だから量で埋めようとする
ここはかなり注意したいところです。
高学年は、
低学年よりもできるようになってきたぶん、
無理もしやすくなります。
そして、本人が
「まだ大丈夫」と思ってやることも増えます。
でも、やりすぎは
必ずしも成長につながりません。
むしろ、
- 肩肘の負担
- フォームの崩れ
- 疲労の蓄積
- 気持ちの重さ
につながることがあります。
だから高学年では、
「もっとやれ」だけではなく、
止めることも自主練の一部
として考えたいです。
高学年こそ、体づくりとケアを消さない方がいいです
高学年になると、
結果が欲しくなるぶん、
どうしても技術練習が増えやすいです。
- 打つ
- 投げる
- 捕る
この比重が大きくなります。
でも、そこで消えやすいのが
- ストレッチ
- 柔軟
- 体づくり
- ケア
です。
ここを後回しにすると、
短期的にはやった感じが出ても、
長く見ると崩れやすくなります。
高学年は、
- 試合が増える
- 練習の負荷が上がる
- 本人の意識も高くなる
時期だからこそ、
体づくりやケアを消さない方がいいです。
フルスイングファンでは、
高学年の自主練は
技術を増やすことと同じくらい、
壊さないことが大事だと考えています。
高学年では「動画」と「ノート」が活きやすくなります
低学年や中学年では、
動画やノートは入口でした。
高学年になると、
そこが少しずつ活きやすくなります。
なぜならこの時期は、
- 自分の課題が見えやすい
- 結果と内容を結びつけやすい
- 良かった日、悪かった日の差を感じやすい
- 少しずつ自分で考えられる
ようになってくるからです。
だから高学年では、
- 動画を見て一つだけ気づく
- 練習後に一言だけ残す
- 試合後に次の一手を決める
この形がかなり合います。
ただし、ここでも大事なのは
全部やることではありません。
動画もノートも、
考えるために一つ使うくらいで十分です。
高学年は、
教え込む時期というより、
少しずつ自分で整理していく時期
に入っていきます。
高学年で親がやりすぎない方がいいこと
高学年になると、
親もつい本気になります。
- そろそろ結果がほしい
- 勝負の時期に入ってきた
- このままではまずいかもしれない
- やるなら今だ
そう思うのは自然です。
でも、ここで親がやりすぎると、
自主練はかなり重くなります。
特に気をつけたいのは、
- 量を増やしすぎること
- 毎日全部やらせようとすること
- 課題を増やしすぎること
- 結果が出ないとさらに足すこと
- 他の子との比較で焦らせること
です。
高学年では、
親が全部を引っ張るより、
整理して、絞って、止める
方が大事になることがあります。
この時期の親は、
名コーチより
交通整理をする人
くらいの方がちょうどいいです。
まとめ|高学年は「増やす」より「選ぶ」ことが大事になる時期です
高学年になると、
どうしても自主練は量の話になりやすいです。
でも本当に大事なのは、
- 何のためにやるのか
- どこを伸ばしたいのか
- どこを整えたいのか
- 何を今はやらないか
を整理することです。
高学年で優先したいのは、
- 課題に合う自主練に絞ること
- 投げすぎ、振りすぎを防ぐこと
- 体づくりとケアを消さないこと
- 動画やノートで振り返ること
- 量ではなく再現性を見ること
です。
高学年は、
「全部やる時期」ではありません。
必要なことを選ぶ時期です。
そこが整理できると、
頑張りが散らかりにくくなっていきます。



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