少年野球の投球・スローイング自主練ガイド|投げる量より先に整理したいこと

自宅練習・トレーニング

少年野球で「投げる練習」を考え始めると、
多くの家庭が同じところで迷います。

  • 家でも投げた方がいいのか
  • 毎日キャッチボールをした方がいいのか
  • 遠くに投げる練習は必要なのか
  • ピッチャーをやっているなら、もっと投げ込むべきなのか
  • そもそも、どこまでやるとやりすぎなのか

守備やバッティングの自主練は、
ある程度やっても「今日は疲れたね」で終わることがあります。

でも投球は違います。

投げる練習は、
頑張れば頑張るほどいいとは限りません。

むしろ少年野球では、
頑張ったことがそのまま負担になる
ことがあります。

だから投球・スローイングの自主練は、
「どう投げるか」より先に、
どう壊さずに続けるかを整理しておく必要があります。

この記事では、

  • 肩肘を壊さないための考え方
  • 距離と回数をどう考えるか
  • 投げない日をどう見るか
  • 家庭で親が見ておきたいこと

を、フルスイングファンの考え方で整理します。


投げる練習は、増やすほど良いとは限りません

投球練習で一番こわいのは、
「たくさんやったから安心」という感覚です。

  • チームで投げた
  • 家でも少し投げた
  • ピッチャー練習もした
  • 試合前に肩を作った
  • 守備練習でも送球した

こういう日が続くと、
本人は「少しずつしか投げていない」と思っていても、
腕には少しずつ負担がたまっていきます。

しかも子どもは、
痛いとはっきり言わないことがあります。

投げたい気持ちが強い子ほど、

  • まだ大丈夫
  • これくらいならいける
  • 今日は投げたい

と無理をしがちです。

だから家庭では、
「本人が平気そうか」だけで判断しない方がいいです。

投げる練習は、
増やすことより、残さないことの方が大切です。


投球・スローイングは3つに分けて考えると整理しやすい

投げる練習は、全部まとめて考えない方が分かりやすくなります。

まずは次の3つに分けるのがおすすめです。

1. ピッチャーとして投げる練習

マウンドに近い形で投げる練習です。
強度が上がりやすく、負担も大きくなりやすいです。

2. 守備として投げる練習

キャッチボールや送球、返球など、守備の中で必要な投げる動きです。
投球練習とは目的が違います。

3. 負担を残さないための管理

休む日をどう作るか、違和感をどう見るか、投げない日に何をするか。
これも投球練習の一部です。

この3つを分けずに
「今日はたくさん投げた」
でまとめてしまうと、
必要な練習と危ない負荷が混ざってしまいます。

家庭で見るときは、
まず

今日は何のために投げるのか

を分けることが大切です。


肩肘を壊さないために、最初に持っておきたい考え方

少年野球で一番避けたいのは、
投げることが原因で野球が止まってしまうことです。

フォームの前に大事なのは、
まず負担をためすぎないことです。

家庭で最初に持っておきたい考え方は、次の3つです。

投げる量は、多ければいいわけではない

たくさん投げた日が、いい練習だったとは限りません。
疲れた状態で投げ続けると、形も崩れやすくなります。

違和感は「まだ投げられる」でも止まっていい

痛いと言う前に、

  • 重い
  • 張る
  • だるい
  • いつもと違う

こういう感覚が出ることがあります。
この段階で止められる方が安全です。

投げない日も、成長の一部

休むことは後退ではありません。
長く続けるために必要な時間です。

投球は、
頑張ることより
止まる判断ができることの方が大事になる場面があります。


距離と回数は「数字」より「疲れ方」で考える

投げる練習になると、

  • 今日は何球投げたか
  • どれくらい遠くまで投げたか

が気になりやすいです。

もちろん、数字を見ることも大事です。
でも家庭で本当に見たいのは、
数字だけではありません。

同じ20球でも、

  • 軽く投げた20球
  • 強く投げた20球
  • 疲れた状態での20球

では意味がかなり違います。

だから見るべきなのは、

  • ボールが抜け始めていないか
  • 投げ方が雑になっていないか
  • 腕だけで投げ始めていないか
  • 表情がしんどそうじゃないか
  • 返球の質が落ちていないか

こういう変化です。

距離についても同じです。

遠くに投げること自体が悪いわけではありません。
でも小学生の段階では、

  • とにかく遠くへ
  • 強く速く
  • もっと投げ込む

となると、無理が出やすくなります。

まず大事なのは、

  • 相手が取りやすい球を投げる
  • まっすぐ返す
  • 体を使って投げる
  • 無理なく続けられる

この土台です。

数字だけで安心しないこと。
これが家庭で投球を見るときの大事なポイントです。


投げない日は、サボりではなく必要な日です

ここはかなり大事です。

少年野球では、
投げない日を「練習していない日」と見てしまうことがあります。

でも実際には、
投げない日はサボりではありません。

腕を守っている日です。

  • 前日にたくさん投げた
  • 試合でピッチャーをした
  • 何となく重そう
  • 疲れが残っていそう
  • フォームが明らかに雑になっている

こういう日は、
投げない判断をして大丈夫です。

むしろ、その方が長く続きます。

投げない日にできることは、ちゃんとあります。

  • シャドースロー
  • 下半身の動きの確認
  • ストレッチ
  • 体幹トレーニング
  • 動画での振り返り
  • 足運びや守備動作の確認

「投げない=何もしない」ではありません。

投げない日は、
腕を休ませながら野球を続ける日です。


キャッチボールとピッチング練習は、同じではありません

ここも混ざりやすいところです。

家で少し投げていると、
なんとなく「投球練習もできている」と感じることがあります。

でも、キャッチボールとピッチング練習は同じではありません。

キャッチボールは、

  • 捕る
  • 投げる
  • 構える
  • 足を使う
  • 相手に返す

という、守備や投げる基本を作る時間です。

一方でピッチング練習は、

  • 強度が上がりやすい
  • 球数が増えやすい
  • 力みやすい
  • 負担が大きい

という特徴があります。

この違いを分けないまま、

「今日はちょっと投げただけ」

で済ませてしまうと、
負担の管理がしにくくなります。

家庭で考えるなら、

  • 今日は守備としてのキャッチボールなのか
  • 今日はピッチャーとしての投球なのか

ここを分けた方が整理しやすいです。


親が見ておきたい「違和感のサイン」

子どもは、意外と自分から言いません。

特に、

  • 真面目な子
  • 負けず嫌いな子
  • ピッチャーをやりたい子
  • 期待に応えたい子

ほど、多少の違和感は隠しがちです。

だから親は、
「痛いと言ったかどうか」だけで見ない方がいいです。

見ておきたいのは、たとえばこんな変化です。

  • 急に球が抜ける
  • 腕の振りが弱くなる
  • 肘や肩を気にするしぐさがある
  • 投げ終わったあと腕を触る
  • 返球が雑になる
  • 投げる前の反応が遅い
  • 何となく投げたがらない

こういう日は、
無理に続けない方がいいです。

投げられるかどうかと、
続けていいかどうかは別です。


投球・スローイングの自主練で親がやりすぎない方がいいこと

投げる練習になると、親は熱が入りやすいです。

  • もっと強く
  • もっと遠く
  • 肘を上げて
  • 体を使って
  • 開かないで
  • 足を上げて

でも、投球は言われることが増えるほど、
力んでしまうことがあります。

特に小学生の段階では、
フォームを全部そろえることよりも、

  • 無理なく投げられているか
  • 苦しそうじゃないか
  • 取りやすい球が増えているか
  • 投げ終わったあとに疲れを残していないか

を見た方が、家庭ではうまくいきやすいです。

親が家庭でやるべきことは、
名コーチになることより、
投げすぎを止める人になること
かもしれません。


まとめ|投球練習は「強くする」より先に「壊さない」で考える

少年野球の投球・スローイングは、
頑張れば頑張るほど危なくなることがあります。

だからこそ、先に整理したいのは、

  • 肩肘を壊さない考え方
  • 距離と回数の見方
  • 投げない日の大切さ
  • 違和感のサイン

です。

投球練習は、
「たくさん投げた日」がいい日とは限りません。

むしろ、

  • 無理なく投げられた
  • 疲れを残さなかった
  • 明日も投げられる状態で終われた

そんな日の方が、
長い目で見ると価値があります。

少年野球の投球練習は、
強くする前に、
まず壊さないことを優先して大丈夫です。


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